リモートワーク増でネット回線スピードが低下!2020年06月19日 14:16

コロナ禍もあり、リモートワークが本格化した4月頃からビデオ会議などで、「突然映像が止まったり、音が切れたりする」というネットへの書き込みが増えている。
特に、集合住宅の光ファイバーなどの通信回線が混雑しているという。

通信回線において、今まではネットサーフィンで買い物を楽しんだり、音楽を聴いたり、映画を見たりの主に「受信」の情報量が多かった。実際、通信スピードも「受信」である「下り」の方が「上り」よりスピードが速いしくみになっている。
しかし、ここ最近は学校も会社も「オンライン」でのビデオ会議が多くなり、自宅のパソコンのWebカメラ映像や音声を「送信」する「上り」の量も増加してきた。

また、ひと昔前のマンションなどの集合住宅では、光ファイバー回線を一か所で受けて、各住居へ配分して利用する仕組みが主流となっていた。これにより、多くに住居で同時に回線を使用すればそれだけ込み合い、スピード低下となる。今までは利用が多い夕方から夜間の時間帯がこのスピードダウンが著しかったが、最近は日中からこのようなスピードダウンが発生している。(最近のタワマンなどは、個別に回線導入もあり、混雑によるスピードダウンは発生しない場合もある)

一戸建て住居でも、集合住宅ほど著しくはないが、やはり利用者が増加するとその地域の光ファイバーを分け合って利用しているので一戸建て住居も回線が細くなる。

この現象で当初は、家庭のルーターやWiFi装置が古いからと最新機種を買って設置した方もいたが、しかし思ったほど早くならない。
この現象に困り果てて、携帯電波を使うモバイルWi-Fiルーターを購入してビデオ会議に参加しているという人も多くいる。
また、最近の若い層には光ファイバーなどの固定通信回線を利用しない人も多く、スマホのテザリングやモバイルWi-Fiルーターを使ってテレワークをしている人も多くおり、これもまた使用者が増加すると携帯の基地局が込み合って、結果回線スピードが落ちてしまい、満足なコミュニュケーションがとれず、ストレスが溜まっている。

昨年から各携帯会社が、5Gに力をいれているが、これも数百メートル毎に5Gアンテナを立てる必要があり、都市部から離れた住宅地ではまだまだ普及に時間がかかる状況。

密を避けて、通信回線を利用する会社でのWeb会議、学校のオンライン授業やオンラインセミナー、Web習い事まで出来る便利な世の中になった。
もっと太いバックボーン回線などのインフラ整備は、電気やガス以上に重要なライフラインとなっていくと思う。