「パソコン通信」を聞いたことはありますか?2019年08月20日 16:57

「パソコン通信」とは、主に1980年代半ば~1990年代ごろに流行していた、いわばインターネットの前身のようなサービス。
今と比べると回線速度も遅く、あくまで文字によるやりとりが中心でしたが、それでもネットを通じて別の世界・別のユーザーと「つながる」体験は新鮮でした。
パソコン通信と、インターネットの違いについて、インターネットはみなさんご存じの通り、パソコンと高速回線があればブラウザを起動してURLをや検索サイトで入力することで世界中のサーバーへ繋がるサービス。
パソコン通信は、パソコンとアナログ回線(もしくはISDN回線)と電話モデム(電話カプラーもあった)が必要で、ホストへ接続先ごとに電話番号が異なり、最初にこの接続電話番号を指定して、ピーヒョロヒョロなどの接続音のあとに相手ホストへ接続される。
真っ黒な画面に、文字だけで構成されたメニュー画面。掲示板を見たい時は「3」、チャットを使いたい時は「4」など、各機能にアクセスするにはキーボードでコマンドを打ち込む。当時は時間に応じて接続料金(日本電電公社の)が発生する仕組みだったため、長時間の利用は避けた。(そのうちテレホーダイなどの固定料金での夜間接続サービスが開始した)
代表的なホストといえば、特に利用者が多かったのが「NIFTY-Serve」「PC-VAN」といった企業運営のもの(NIFTY-Serveは現在のニフティ、PC-VANはBIGLOBEのそれぞれ前身)。また、地方や個人が運営する「草の根BBS」も無数にあり、独特の文化があった。
個人的には、初めてパソコン通信でつながったときは、衝撃的だった事を思い出す。自宅内のみでのパソコン利用(PC98互換で)から、電話線1本で外の世界へ一歩踏み出した船乗り気分であった。
今となっては懐かしい時代である。